すみだのものづくりに出会う「スミファ」|MERIでの3つのワークショップ

東京・墨田区は、古くからものづくりが盛んなまちです。

街を歩いていると、住宅や商店の間に小さな工場があったり、建物の奥から機械の音が聞こえてきたり。
普段はなかなか見ることのできない、そんなものづくりの現場を訪ね、ものづくりを体験できるイベントが「スミファ」です。

私たちオレンジトーキョーも株式会社も、第1回から参加してきました。

今年も、3つのワークショップをご用意しています。

スミファとは? 墨田区の工場を巡るオープンファクトリーイベント

「スミファ」は、墨田区全域で開催されるオープンファクトリーイベントです。

普段は入る機会の少ない工場を訪ね、職人と直接話したり、製造工程を見学したり、実際にものづくりを体験したりできます。

金属加工、革製品、木工など、墨田区に集まる技術は実にさまざま。

完成した商品をお店で見ることはあっても、それがどんな道具や機械を使い、どんな人たちの手によって作られているのかを知る機会は、意外と少ないものです。

スミファの面白さは、そんな普段は見えない部分に触れられること。

職人の仕事を間近で見ると、何気なく使っている身近なものにも、たくさんの工夫や技術が詰まっていることに気づかされます。

ものづくりが好きな方はもちろん、普段あまり工場に縁のない方にも、ぜひ楽しんでいただきたいイベントです。

私たちオレンジトーキョー株式会社は、布ぞうり「MERI」、靴下やニット小物の「tutumu」、刺繍アクセサリー「button hook」を展開しています。

どれも形や用途は異なりますが、ものづくりを身近に感じ、日常の中で楽しんでもらいたいという思いは共通しています。

私たちがスミファに参加し始めたのは、第1回の開催から。

長く参加しているのは、商品を販売するだけでなく、その背景にある技術や作り手の仕事にも興味を持っていただきたいからです。

完成品だけでは伝わらない面白さを知ってもらえることは、私たちにとってもうれしい機会になっています。

東京・両国の直営店MERIでは、布ぞうりができるまでの工程の一部をパネルで紹介しています。

MERIの布ぞうりは、専用の編み紐を使い、職人が一足ずつ手で編み上げています。
ふっくらとした履き心地を生み出す紐づくりから、形を整えながら編み進める作業まで。
一足の布ぞうりが完成するまでには、いくつもの工程があります。お店の壁はその一部の画像を展示しています。MERIは試し履きをご用意していますので、足を入れてパネルを見てみてください。

直営店舗のMERIではすべての商品を取り扱っています。色や柄の違いを楽しみながら、お気に入りの一足を探していただけたらうれしいです。

スミファで体験できる、3つのワークショップ

今年のスミファでは、オレンジトーキョー株式会社は3つのワークショップを開催します。

布ぞうりづくりに加えて、国産ニット素材を使った犬のおもちゃづくり、そして「すみだものバトン」のコラボレーション企画。

それぞれ違ったものづくりの楽しさを味わえる内容です。

1. 自分だけの一足を編む「布ぞうりづくり」

MERIでおなじみの布ぞうりづくりワークショップです。

好きな色の編み紐を選び、自分の手で一足の布ぞうりを編み上げます。

初めは少し難しく感じるかもしれませんが、少しずつ形ができてくると、どんどん夢中になってしまうもの。

同じ材料を使っても、編む人によって仕上がりに個性が生まれるのも面白いところです。

完成した布ぞうりは、そのままご自宅でお使いいただけます。

ものづくりの楽しさと、手作りしたものを毎日使う喜び。その両方を味わっていただけるワークショップです。

11月21日(土)
【スミファ】 布ぞうりワークショップ
10時30分~13時30分
14時~17時
各4名
参加費 9000円(税込9900円)

お申込み

2. こだわりの国産ニットで作る「スナッフルトイ」

今回のワークショップでは、犬のおもちゃ「スナッフルトイ」づくりも体験できます。

スナッフルトイは、おやつなどを隠し、犬が鼻を使って探す遊びを楽しめる知育おもちゃです。

「くんくん」と匂いを探しながら遊ぶ姿を想像すると、作る時間も楽しくなりそうですね。

今回使うのは、こだわりの国産ニット素材。

素材の柔らかさや風合いに触れながら、愛犬のためのおもちゃを手作りします。

犬と暮らしている方はもちろん、犬好きの方へのプレゼントとして作ってみるのもよさそうです。

11月20日(金)
【スミファ】こだわり国産ニットで作るスナッフルトイ(知育くんくんおもちゃ)
①10時~11時
②14時~15時
各4名
参加費 1500円(税込1650円)

お申込み

3.【コラボ企画】すみだものバトン 第1弾「サコッシュづくり」

3つ目は、コラボレーション企画「すみだものバトン」の第1弾となる、サコッシュづくりです。

サコッシュは、ちょっとしたお出かけにも便利な、小ぶりのショルダーバッグ。
今回のワークショップでは、コラボレーションを通して、ものづくりの新しい楽しさを感じていただけます。

まずは私たちMERIの店舗で刺繍ワッペンを選び、近くのADPさんへ移動してプリント体験、そのあと和興さんで縫製、最後に大関鞄工房さんで革ストラップの取り付けをします。

「すみだものバトン」という名前にも、墨田のものづくりをつないでいくような、素敵な響きがあってわくわくしますね。

第1弾となる今回の企画。ぜひ注目していただきたいワークショップです。

11月21日(土)
①10:00 ~ 11:00
②11:00 ~ 12:00
③13:00 ~ 14:00
④15:00 ~ 16:00
各4名
参加費 税込3000円

お申込み

ものづくりのまち、すみだを歩いてみませんか?

墨田区には、長年受け継がれてきた技術もあれば、新しい発想から生まれたものづくりもあります。

普段は何気なく通り過ぎている工場やお店にも、実は面白い仕事が隠れているかもしれません。

スミファは、そんなまちの魅力を再発見できるイベントです。
工場を訪ね、職人の話を聞き、自分でも手を動かしてみる。
ものができるまでを知ることで、いつも使っているものの見え方も、少し変わってくる気がします。

私たちの直営店MERIにも、ぜひお立ち寄りください。

布ぞうりのものづくりに触れながら、皆さまとお会いできることを楽しみにしています。


スミファ開催情報

  • 開催日:11月20日(金)21日(土)
  • 会場:墨田区内の参加工場・店舗など
  • MERI店舗:東京都墨田区1-11-8 大岡ビル1階 北斎通り沿いです
  • スミファ公式サイト:https://sumifa.jp/

京都のテキスタイル「青衣」さんとMERI|10年愛され続ける「八ツ橋」

MERIでは、毎年新しいデザインを発表しています。

気に入った柄を何年か継続することもありますが、基本的には2〜3年で入れ替え。新しい色や柄との出会いを楽しみながら、少しずつコレクションを変えてきました。

そんな中で、ひとつだけ特別な存在があります。

「八ツ橋」。

京都のテキスタイルブランド「青衣(あをごろも)」の生地を鼻緒に使ったMERIです。

初めて作ったのは、今から約10年前。一度は廃番になったものの、お客様からの人気に後押しされて復刻し、今も作り続けています。

気がつけば、MERIで最も長く愛されているデザインになりました。

京都のテキスタイルブランド「青衣」

青衣さんは、京都を拠点とするテキスタイルブランドです。

日本の文化や身近な風景をモチーフにしながら、どこか北欧のデザインを思わせるような、モダンで温かみのある柄を生み出しています。

「九条ねぎ」「りんご飴」「線香花火」。

柄の名前を並べるだけでも、なんだか楽しくなってきます。

日本人にはおなじみのモチーフなのに、青衣さんの手にかかると、見慣れたものが新鮮なデザインに変わる。

伝統的なものを、いかにも伝統的に見せない。その大胆な色使いや、思い切った形の切り取り方がとても魅力的です。

日本らしさを残しながら、現代の暮らしにすっとなじんでしまう。そんな絶妙なバランスが、青衣さんのテキスタイルにはあります。

生地だけでなく、さまざまなプロダクトも展開していらっしゃるので、新しい柄が発表されるたびに、今度は何をモチーフにされたのか、またそれがどんなアイテムになっているのか。
つい覗いてしまいます。

青衣 公式オンラインストア

一目惚れした「八ツ橋」

青衣さんの数あるテキスタイルの中でも、特に心をつかまれたのが「八ツ橋」でした。

八ツ橋といえば、言うまでもなく京都を代表する和菓子。

あの三角形が、なんともかわいらしい。

京都のお菓子を描いているはずなのに、ぱっと見ただけでは幾何学模様のようにも見える。
和柄という言葉だけでは収まらない、不思議な魅力があります。

初めてこの生地を見たとき、すぐに「これをMERIの鼻緒に使いたい!」と思いました。
なぜかその時に土台の色も、このグレーがかった青にしようと決めていました。

布ぞうりの鼻緒は、足元の印象を決める大切なパーツ。

使う生地の面積は小さいけれど、だからこそ柄の面白さが際立ちます。どの部分を切り取るかによっても、表情が変わってくる。

この「八ツ橋」は、まさにMERIの鼻緒に使いたくなるテキスタイルでした。

手捺染という、もうひとつの手仕事

青衣さんのテキスタイルは、「手捺染(てなっせん)」という技法で染められています。

染料を混ぜた糊を型に流し込み、布に色を刷っていく。色ごとに工程を重ねながら、少しずつ柄が姿を現していく染色技法です。

完成した生地だけを見ていると、ついデザインの面白さに目が向きます。

けれど、その鮮やかな色や美しい柄の向こうには、染色に携わる人たちの仕事がある。

今回、染色工程の写真を送っていただきました。

何もなかった布に色が重なり、少しずつ見慣れた柄になっていく。その過程を眺めていると、一枚の生地ができるまでにも、たくさんの手間がかかっていることがよくわかります。

Instagramでご覧いただけます

MERIもまた、職人が一足ずつ手で編み上げる布ぞうりです。
京都で染められた生地が、東京で作るMERIの鼻緒になり、それぞれの場所で積み重ねられたものづくりが、ひとつの布ぞうりの中で出会うということに私たちも熱いものを感じています。

一度は廃番に。それでも戻ってきた「八ツ橋」

「八ツ橋」を作り始めて、約10年です。完売とともに、一度は生産を終了したものの、人気が根強く、そして私たち作りても愛着があり、再び作ることになりました。

新しい柄は毎年のように登場しますし、色の流行も変わっていきます。
そんななかでも「八ツ橋」は、風格があり、私たちの中では完全体です。
色柄ともに日本らしいけれど、いかにも和風ではないですし。

10年経っても飽きずに作り続けられるのは、青衣さんのデザインに、流行だけでは語れない魅力があるからなのだと思います。

石原さとみさんにも履いていただいた「八ツ橋」

「八ツ橋」には、もうひとつ忘れられない思い出があります。

東京メトロのCMで、石原さとみさんに八つ橋を履いていただいたことです。コロナウィルスが蔓延したあのパンデミックの少し前でした。

MERIをCMの会場に選んで頂き、履いて撮影して頂きました。これは私たち作り手にとって
、長く作り続けてきた商品が、こうして多くの方の目に触れる機会をいただけたのは、とてもうれしい出来事でした。

MERIの歩みを振り返るとき、「八ツ橋」はやはり欠かせない存在です。

京都のデザインと、東京のものづくり

京都の和菓子から生まれた、青衣さんのテキスタイル。

その生地を鼻緒に使い、東京の職人が一足ずつ編み上げるMERI。
京都と東京、ふたつの土地のものづくりが重なって生まれた「八ツ橋」。

毎年新しいデザインを考えながらも、こうして長く作り続けたいと思える柄に出会えたことは、私たちにとってうれしいことです。

日本の文化を感じられるけれど、決して古めかしくない。日々の暮らしの中で、気負わず楽しめる。

そんなものづくりを、これからも続けていきたいと思います。

東京・両国の直営店舗MERIと、公式オンラインストアでご覧いただけます。
10年愛され続けてきた一足を、ぜひ手に取ってみてください。